ストーキング1

 流星街方向の公道を張ってたら、来た来た旅団4人組

 これから盗みを犯る人間があんな目立つ格好しちゃって。

 信じらんね。

 

 

 

 えーっと、手元の資料からすると、あれは・・・

 チビフェイタン

 女がマチ

 ちょんまげが、えー・・・ノブナガ。・・・のぶなが・・・。

 でかいのが・・・フランクリン・・・・・フラ・・・ ( ´ε`)。

 

 ん?

 なんかちょんまげとフランクリンが言い合ってる。

 あ! 殴った!

 殴ったー!!

 ぶぷぅ ( ´ε`)

 おっと、やばいやばい、気付かれるところだった。

 あのマチっていう女、相当勘がいいな。

 可愛いし。

 要チェックだ。

 よし、今後はマチ中心に尾行するか。

 ちょっと楽しみができた。

 

 

  

next  ストーキング2 「不穏な影・・・長髪の女」の巻 絶対見ろよな!ъ( ゚ー^)

 

 

 

 

 

ストーキング2

 コスプレ4人組を尾行すること1時間。

 街の外れの廃ビルに到着した。

 アジトっぽい。

 ここからは気を引き締めないとな。

 なんせ相手は13人のA級首だ。

 ま、俺のは完璧だけどね。

 

 

 アジトの中に入ると・・・、お、残りの9人全員揃ってる。

 毛皮包帯に・・・うわぁ。。。

 

 

 

 

 

 「全部だ。地下競売のお宝、丸ごとかっさらう。

 

 

 

 狂ってるな。イカレてる。あの男が団長クロロ・ルシルフルか。

 

 

 ・・・美形だ。

 

   

 ・・・なんか、ムカツク。

 

 

 

 お? 動き出したな。

 集合早々ぞろぞろとどこへ行くのやら・・・。

 

  

 

 酒場に到着。

 

 前夜祭ってとこか。

 店員は旅団のことを『オークションの熱気にあてられたコスプレ集団』くらいにしか思っていないみたい。

 

 

 

 

 

 

 ・・・その夜、

 

 はぁ、はぁ、はぁ・・・

 

 マチの寝顔・・・

 かわいぃー、抱きつきたいー(*´Д`*)

 今なら・・・

 いや、無理だな。殺される。

 ん?

 誰かが立ち上がった。

 

 あれは・・・団長?

 

 酒に酔った団員が眠る中、ひとり抜け出したクロロ。

 トイレか? 

 つけてみるか・・・。

  

 

 

 

  

 やがてクロロ・ルシルフルは街の外れに。

 

 そこに現われたのは長髪の女

 何やら話し込むこと5分。

 その後、あっさり別れる二人。

 クロロは再びアジトへ。

 どちらをつけるか迷ったが、俺の任務は幻影旅団の追跡だからな。

 団長を追いアジトへ戻った。

 眠いし。

 

 しかし、あの女は何者だろう?

 団員は確かに13人のはず・・・。

 協力者?  

 14人目の団員?

 ま、いっか。

 

 

 next  ストーキング3 「条件競売! 謎の少年登場!」の巻 絶対見ろよな!ъ( ゚ー^)

 

 

 

 

 

ストーキング3

 夜になってやっと動き出した。

 メンバーはフェイタンシズクフランクリン

 どうやら地下競売が狙いらしい。

 お手並み拝見だ。

 

 

 

 つけて歩くこと1時間弱。

 街も活気づいてきた。

 人集りもちらほら。

 その中でも一段と大きな人集り。

 条件競売か?

 

 

 

 なんでも少年に腕相撲で勝てば、ダイヤがもらえるらしい。

 うーん。

 ワサワサ並んでるけど、お前らじゃ無理だって。

 あの少年の身体を纏っているオーラを見ろよ、ただもんじゃないぜ。

 、見えないか、凡人には。

 

 ん?

 なんか旅団3人組がもめてる。

 おっ!

 シズクが挑戦する気だ!

 フェイタンとフランクリンはあきれてるけど。

 でも、これは見物だ。

 旅団の力を計るには絶好のチャンスだ。

 

 

 

 シズクvs少年

  

 

 

 スタート!!

 

 お、おおお! スゲー!

 机が壊れないのが不思議なくらいだ。

 

 あ!

 少年が勝った!

 シズクが負けた!  シズク負けたー!

 シズクかわいいー! シズクかわいー! うひー!

 

 

 

 なーんだ、旅団も所詮はその程度か。

 ん?

 ・・・ちょっとまてよ。

 俺が少年に勝てば、シズクよりも俺の方が力が強いってことか。

 ・・・力ずくで・・・

 ってことはもし・・t・・z・・ブツブツ・・・

 

  

 よし!

 俺も挑戦だ!

 

 

 

 

 そして10分後。

 ついに俺の番。

 ふふふ、びびってる、びびってる。

 ガキといえど、明らかな力量の差に気付いたか。

 一気に終わらせるぜ。

 

 

 

 レディー! GO!!

 ズギャ!!!

 

 

 あぁ! 

 あ、あはぁ! 

 

 ぁあぁぁぁぁあぁぁ!

 

 

 

 クモを見失ったことに気付いたのは、その直後だった。

 

 

 

 

next  ストーキング4 「戦慄の地下競売! アナザーストーリーの幕開け!!」の巻 絶対見ろよな!ъ( ゚ー^)

 

 

 

 

 

 

 

 

ストーキング4

 

 腕がズキズキする。

 

 くっそー、あの少年。めちゃくちゃ強えー(´Д`)

 何者だ?

 まぁ俺は左利きだから()、しょうがないけど。

 とにかく、ヨークシンでいる間あの少年は要チェックだ。

 

 

 問題はクモだけど・・・まぁ行き先はわかってるしね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 セメタリービルに忍び込んだときにはすでに競売が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 ぬー、扉が閉まっていては、さすがに競売会場へは入れない。

  

 ステージ裏に潜入するしかないか。。。

 

 

 

 

 

 ・・・!

 

 な、なんだこれ?

 

 こ、殺されてる。

 こいつら、マフィアのオークショニアか?

 

 ということは、今ステージに立っているのは・・・!!

 フランクリンフェイタン!!

 

 

 

 

 

 

 俺の両手は機関銃(ダブルマシンガン)

 

 

 

 ぬ、ぬおーーーーーー!!

 ひ、人が、プチプチ殺されてる!

 うひー!

 やべー、こいつら、やべー!(;´Д`)

 

 客が見る見るミンチになっていく。

 ぐぇぇ、すごい死臭。

 

 

 耐えられない。

 ロビーへ退避!

 

 と!

 

 シズクに頭をカチ割られてピクピク動いてるおっさん。

 うぇぇ、脳味噌が・・・目玉が・・・おぇ。

 

 

 シズクの脇をすり抜けて逃げる女が1人。

 あ! あれはヴェーゼちゃん

 今日の会場名簿に載ってた数少ない女性客の1人

 しかも冷たい眼が俺好み

 んなこと言ってる場合じゃない!

 

 

 振返るシズク

 

 掃除機を振りかぶり一足飛びでヴェーゼちゃんのもとに!!

 

 

 どーする!!?  どうする、俺!! 

 今、ヴェーゼちゃんを救えるのは俺しかいない!

 俺は、俺は男だ!!!  漢、ルルーペだ!!!!

 

 で、でも死にたくねー!!!(; TДT)

 

 

 

 

next  ストーキング5「見殺しか、漢(おとこ)になるか? ルルーペ運命の選択!!」の巻 絶対見ろよな!ъ( ゚ー^)

 

 

 

 

 

 

 

 

ストーキング5

 逃げるヴェーゼ、振りかぶるシズク。

 

 え? 

 なに? 俺?

 いや、よくよく考えたんだけどさ、別にヴェーゼちゃんだけが女じゃないし。

 喋ったことないしー。

 死にたくないし-。

 と、いうことで引き続き見守ることにした。

 

 ん? 腐ってるって?

 じゃぁ、この場に立ってみろよ! 

 助けになんて入れねーよ、バーカ、バーカ、アホー(`ε´)

 

 

 

 ああぁ、シズクに追いつかれた!

 フルスイングで掃除機を振り下ろす!!

 もうダメだ! 見てられない!

 

 

 

 

 ゴシャ!

 

 

 

 

 

 

 ・・・。

 

 

 

 

 

 

 沈黙。

 

 

 

 

 

 目を開けたくない。

 

 

 そこにあるのは、もう、ヴェーゼちゃんじゃない。

 恐い。それを見るのが恐い。

 

 

 

 

 でも・・・どんな貌になってしまったのか。

 恐いもの見たさ・・・っていうのか・・・。

 さっきまでヴェーゼちゃんだった「それ」を確かめたいと思った。

 

 

 

 

 

 

 そっっと目を開ける。

 

 
 

 

 

 

 

 

 目に映った光景は・・・俺の想像を絶するものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 血を吐いて倒れるシズク。

 それを見下ろすヴェーゼ。

 

 

 ?

 

 どういうことだ?

 

 

 いや、答はわかりきっている。

 ヴェーゼがシズクを倒したんだ。

 シズクは気を失っている。

 

 

 

 

 

 「確か・・・シズクちゃん? だっけ?

 

 

 

 「悪いわねー、

  でもこれはあんた達の団長の意志でもあるのよ。

 

 おもむろに髪をほどくヴェーゼ。

 

 

 あ! あのときの!

 団長と密会してた長髪の女!!

 

 

 

  

 「あたしに関する記憶、消させてもらうわよ。

 

 

 シズクにそっと口付けるヴェーゼ。

 

 「『忘却の接吻』(ミッドナイト・デジャヴュ)

 

 

 

 ヴェーゼは唇を離すと、シズクの口のまわりの血を舐めとった。

 

 

 

 

 「さて、と・・・やっと身軽に動けるわ。

  あとはあたしの好きなようにやらせてもらうわよ、クロロ・・・

 

 

 

 「じゃぁね、シズクちゃん。

 

 

 

 

 

そして、ヴェーゼは、

いや、ヴェーゼと名乗っていた女はヨークシンの闇に消えていった。

 

 

 

 

 

第一章  女郎蜘蛛

 

 

 

 

next  第2章「最強の陰獣」編スタート!

               ストーキング6 「マフィアと蜘蛛と陰獣と」の巻 絶対見ろよな!ъ( ゚ー^)

 

 

 

inserted by FC2 system